活動報告

広報部会(7月2日)

中小企業の社会的役割
~地域に必要とされるために

宇佐見 孝氏  宇佐見合板(株)

中小企業の存在意義を語る宇佐見氏

情報を価値に変える

7月広報部会が安城市で開催され、「中小企業の社会的役割を発信」をテーマに報道部長の宇佐見孝氏に報告いただきました。

宇佐見氏は、長久手市にある銭湯を例に中小企業の発信力の必要性を述べ、情報創造の情報を価値に変える、特に発信先との関係づくりの大切さを伝えました。

また、同友会の強みとして、社員数十名前後の企業データが揃っていること。一方で、中小企業の弱みとして、退職金などの規定がない場合が多いことを指摘しました。

景況感については人手不足が深刻であるが、これまでの景況調査から不景気のときこそ雇用や設備投資が大切だといいます。宇佐見氏は自社の賞与額についても同友会の情報などを算出根拠に利用しているとのことでした。

社会を変えていく

さらに金融アセスメント法制定運動にも触れ、中小企業の衰退が地域の自治体の崩壊を招く、自治体が企業を誘致して育てることが必要だと提言。具体例を挙げつつ、行政と連携した官民一体のエコタウンや、エネルギーシフトによるまちづくり、循環型社会を目指す取り組みなどを説明しました。

広報部員に対しては、「伝えることのできる人しか成功しない。社会を変えるために伝えていくという意識を持って経営してほしい」とメッセージを頂きました。

その後の討論では、自社の社会的役割や存在意義は何か、それをどう発信するかについて語り合いました。地域の資源を社業に活かして発信する、行政との関わりを強めるなどの意見が出され、まとめとなりました。

(株)ユーエイエム  後藤 昭敏