活動報告

農業部会(9月26日~27日)

同友会らしい農業経営
~群馬同友会への視察研修

須藤牧場の取り組みを実地で学ぶ

地域活性化の取り組み

農業部会では「農業分野における同友会らしい組織経営」を学ぶため、9月26日~27日の2日間にわたり、群馬同友会会員企業を視察しました。

1日目、最初の視察先は須藤牧場です。須藤牧場では地域の農家に飼料米を栽培してもらい、飼料の地域内生産に取り組んでいます。さらに、牛糞を良質堆肥に加工して農家に販売することで資源の地域循環を実現し、地域の活性化に寄与しています。

また今回の視察では、会員企業の和心(なごみごころ)の宿オーモリ(大森)に宿泊し、お話を伺いました。同社の会長からは、観光産業活性化のために行っている地域ぐるみの取り組みについて報告いただき、厳しい伊香保温泉の事情を地域で解決していこうとする姿勢に心を打たれました。

地元産食材を生かす

2日目は、まず赤城フーズを視察。同社は「カリカリ梅」の製造にあたり県内産にこだわり、産地としっかり関係性を築いていました。また製造されたカリカリ梅を、熱中症対策として地域企業に積極的に提供しています。

午後からはエーアンドブイ企画が経営するレストラン「福豚の里とんとん広場」にて昼食を兼ね視察。同社の会長より、これまでの取り組みの苦労や若手経営者に伝えたいことを語っていただき、夢を持たせる会社づくりについて学びました。

今回視察した企業は、いずれも地域との関係性、地域における自社の役割をしっかりと意識し、それぞれの立場で積極的に地域連携に取り組んでいました。

愛知県は自動車関連産業の影響で景況感が良く、企業間や地域との連携は活性化していませんが、今後ますます重要となる取り組みであると認識するとともに、今回学んだことを自社の経営に落とし込み、地域の振興につながるよう取り組んでいきたいと思います。

(株)萬秀フルーツ  大﨑 佳子