新美 文二氏 (株)コムライン
環境変化への対応
例会報告者の新美文二氏は鉄工所経営からスタートし、今では回転寿司を中心とした38店舗のフードサービスを展開しています。
50年前、人類がロケットで月へ行き、月の石を持ち帰りました。新美氏はその石を大阪万博で見た時、「これは、人が考えて、行動し、また考える、を繰り返した結果だ」と大きな衝撃を受けました。また、「生き残るのは、世の中の変化に対応したもの」だとのダーウィンの言葉に共鳴し、企業も世の中の変化に対応しなければならないと考えます。「外食産業は物販店のように大型の店舗は運営が難しいが、小型の店舗で競争できる外食店なら、中小企業でも戦える」、それがフードサービスに進出した理由だと語ります。
今この時を大切に
今は大変革の時。インバウンドの増加で、2030年には現在の2倍の6000万人、日本の人口の半分の外国人がやってくるといわれます。そこには中小企業だからこそ対応できることがあるはずで、最大のチャンスといえます。そこで、「今年のわが社のスローガンは『商楽、良人』。楽しい接客とサービス、楽しい職場、それには良い商品、良い人間関係を作ろうということです」と話しました。
新美氏は、「人は1日に20回くらい、何をするか選択をしています。1年で7000回の選択、その積み重ねが人生です。ご縁という言葉は古くなったみたいですが、今日のこの集まりも二度とない。一期一会、その時を大切にする、いかに良い生き方をするかが大切です」と報告を締めくくりました。
当日の会場はコムラインが運営する「和食酒家 縁」。建物は福井県今庄町から移築した由緒ある邸宅で、これまで巡り合った人々との縁に感謝して店名にしたそうです。
(株)豆福 福谷 正男