就職活動のあり方が大きく変わるなか、愛知同友会では積極的に大学へ出向き、学生と会う機会を設けています。
6月は3大学の学内合同企業説明会や就職相談会へ参加しました。
その様子を紹介します。
名古屋芸術大学(6月18日)
卒業生の働く姿も
名古屋芸術大学の学生はデザインを専門的に学ぶため、印刷・広告・モノづくり、WEB、グラフィック、3Dに関わる企業を中心に10社が出展しました。
昨年は6月後半に就職活動の相談でキャリアセンターを訪れる学生が多かったことから開催した説明会でしたが、今年は状況が異なりました。夏を1つの区切りとして考えている学生も多く、この時点で就職活動に重きを置いている割合は低い印象でした。
企業側には同校卒業生の社員も参加し、各社での活躍を伝える機会としました。先輩のイキイキと働く姿を見ることで学生は自分の働く姿を想像でき、学校での学びをどのように活かせているかを聞くことで可能性も広がっていくと感じています。
名古屋芸術大学キャリアサポート室の松澤聡氏より
初めての試みで学内合同企業説明会を実施させていただきありがとうございました。
例年、専門性に特化した就職先を意識していた学生が、6月に入って良い結果につながらず焦り出す傾向があり、方向性を変更、選択肢の幅を広げるなど改めて情報収集する学生に向けてこの説明会を設定させていただきました。
大学としては機会を見計らいながら、愛知県の優良な中小企業の情報を学生に伝える試みを模索していきたいと思いますので、引き続きご支援を賜りたく存じます。
愛知大学(6月19日)
中小企業の存在意義を
愛知大学(豊橋校舎)との初めての共催で「東三河エリア合同企業説明会」が開催され、会員企業10社が出展しました。就職活動中の学生のほか、3年生や短大1年生のインターンシップ希望者も含め、総勢21名(就活9名、インターンシップ12名)の学生が参加しました。
冒頭のガイダンスでは、共同求人委員長の磯村太郎氏が「世の中には様々な仕事があり、ぜひいろんな企業の話を聞いて選択肢を広げてほしい」と呼びかけました。
説明会では、企業側から経営理念に込めた経営者の思いや仕事の魅力、楽しさを伝えました。初めて触れる各社の仕事内容に、興味深く聞き入るインターンシップ希望者の姿が印象的でした。
今回初めて愛知大学と共催でき、中小企業の存在意義を学生に伝えられる場が増えたことは、共同求人活動において大きな一歩です。これからも1人でも多くの学生が仕事の魅力や楽しさに気づき、自分に合う企業と出合えるよう取り組んでいきます。
名城大学(6月20日)
生き方や地域を考える
名城大学との共催で「中小企業経営者と学生の就職相談会」を開催しました。会員企業31社が出展し、48名の学生が来場しました。
2021年春卒業予定の学生の多くはインターンシップに参加する予定であることを受け、採用に直結するインターンシップを開催する企業も増えています。今回の就職相談会でも1~3年生の参加が目立ち、学生の間で就職活動への意識が早くも高まっていることがうかがえます。
名城大学とは2014年に産学地域連携基本協定が締結され、地域に貢献できる人材育成をしていくという視点で、学校への会員の講師派遣や、インターンシップ開催による学生の受け入れなどを行っています。昨年より開催しているこの就職相談会では、学生が中小企業の経営者と直接話すことで、本当にやりたいことについて考えながら、「なぜ働くのか」を深く考えられる場に繋がっていくことを期待しています。
名城大学経営学部学部長の瀬川新一氏より
昨年に引き続き、「中小企業経営者と学生の就職相談会」が開催されました。皆様のご理解・ご協力を心から感謝いたします。
中小企業経営者と学生の相談会の開催趣旨は、企業の生の現場から自分たちの生き方や地域を考えてほしいということにあります。地元愛知には、学生が知らない企業、事業、そして働き方が数多くあります。こういった形の相談会は、可能な限り継続していく予定です。皆様には、学生に職業人としてのリアルな話をお願いしたいと思います。