真の経営者とは
~経営環境に左右されない組織
鋤柄 修氏 (株)エステム

物事を決め、やり抜く
愛彩1月例会ではエステム名誉会長の鋤柄修氏に報告いただき、約50名が参加しました。
鋤柄氏はまず、真の経営者とは何をするのかを決める人であり、事業領域とテリトリーを広げるにはどうしたらよいかなど経営戦略を考えるのが仕事であると話しました。
鋤柄氏は、自社の事業領域を「水を中心とした仕事」と決め、会社が発展した姿を明確に描いた路線を複数決めていったといいます。そしてその路線は、幹部社員が企画して実行しているそうです。
未来戦略である定期採用は、40年間継続しており、自社の理念の外部発信のための冊子の発行や、環境フォーラム、報連相セミナーなど、他の路線も社員と共に継続しています。
「何をやるかやらないか、ライバルに打ち勝つ手は無限にある。決めるのはあなた。経営者とは決める、やり抜く能力がある人材である」と力強く語りました。
血縁や性別は無関係
エステムでは、他の方々と同様に新入社員として入社した、血縁関係のない女性社員が社長を務めしています。その塩崎敦子氏はまさしく経営者の人材であるといいます。
社内には性別に左右されないフラットで柔軟な価値観のある風土が育っており、社内では満場一致で塩崎氏の事業承継が決まったそうです。
今例会で、経営者が事業領域をしっかりと見定め、会社のあるべき姿を明確にすること。そして、複数の路線を決め、その路線に沿って組織が歩んでいくことで、どのような情勢でも組織は会社とともにより強くなっていくと学びました。
報告を受け、「まずは自社の『What to do』を再確認することから始めたい」との感想も聞かれました。