人づくりと仕事づくりを連携で
~関わりが生む相乗効果
水戸 勤夢氏 (株)アーティストリー
鳥越 豊氏 (株)鳥越樹脂工業
第20期役員研修大学・第9講座で行われた、水戸勤夢氏と鳥越豊氏の「産学連携」に関する報告を紹介します。
社員が成長する仕事づくり
水戸 勤夢氏
当社はオーダー家具や木製品の製造を行っており、社員の成長に繋がる「いい仕事」をつくることを大切にして取り組んでいます。家具業界では職人数の減少や職人技術の低下が課題となっており、「人」に関することでの悩みが尽きません。だからこそ「人づくり(人材育成)」が大切だと思っています。
具体的には同友会のインターンシップに参加し、若手社員が「教えること」を体験する社員教育の機会として、人づくりと仕事づくりに繋げながら、会社の発展にも役立てています。これは、同友会のインターンシップが採用の手段でもボランティア活動でもなく、企業・学生・学校・地域、皆にとって意味ある活動と位置づけられているからできることです。
世間では「1dayインターンシップ」など、実質のところ採用活動の一環として行われているものもあります。しかし、これからも「3方よし」の同友会インターンシップに参加して、自社に生かしていきたいと思っています。
「やりたい」気持ちを大切に
鳥越 豊氏
樹脂製品製造を行う当社は、「今ある仕事は将来なくなる」という危機感から、新市場創造に取り組む必要があると考え、産学連携での仕事づくりにも力を入れています。
同友会の仕事づくり研究会(AICL)で今やろうとしていることは、名古屋工業大学との連携による、共振発電で動くAIカメラや街路灯の開発です。世の中のニーズとして映像分析で犯罪を未然に防ぐことがあり、これからの防犯カメラは予防のためのAIカメラになっていくと考えられます。大学、同友会、会社の仲間と一緒に、そのニーズに応える新しいビジネスに向かって活動中です。
私は何かを始める時、「できるか、できないか」ではなく「やりたいか、やりたくないか」を考えるようにしています。ですから産学連携にも、「やりたい」気持ちを出発点に取り組んでいます。