活動報告

第21期同友会役員研修大学ガイダンス(5月31日)

同友会の学びを実践するとは
~役員は経営実践の語り部

佐藤 祐一氏  (株)羽根田商会

同友会らしい人間尊重の経営を実践

経営指針を作ろう

昨年度、新型コロナウイルスの感染拡大により中止された同友会役員研修大学が再開される運びとなり、今年度の受講を呼びかけるガイダンスを開催しました。羽根田商会の佐藤祐一氏より同友会での学びと自社変革の実践、役員の役割について報告いただきました。

佐藤氏は後継者として自分は何のために経営するのか、どのような戦略を描いていけばいいのか悩んでいる時に、例会で報告することになります。当時、自社で取り組んでいたことをA4一枚にまとめて発表。これが現在の経営指針の元となりました。

その後も例会などで報告するたびにそれまでの経営を振り返り、自身の経営理念を確立していきました。また愛知をはじめ全国の役員から刺激や励ましを受け、リーマンショック、コロナ禍などの危機においても情勢を捉え、あるべき姿を描き、企業体質の強化を図ってきました。

こうした自身の体験を踏まえ、改めて「同友会の学びを実践するために、まず経営指針を作ろう」と参加者に呼びかけました。

経営指針書の元となった1枚の戦略シート

役員は同友会理念の語り部

役員の役割とは何か。会活動推進のリーダーであることはもちろんですが、本当の役割は、自社を良くする、良い会社を創る、強い(永続する)会社をつくること。会員に向けてその経験を語る、声をかけ励ます存在だと、佐藤氏は語ります。

「同友会運動とは企業経営を通して、より良い社会を実現すること。私たちの各企業が良い会社になることが、より良い社会を創ることにつながります。まず役員が同友会理念を経営に取り入れ、学んだことを実践し、会社を変革することで同友会理念の体現を進める。そうした自身の実践を語ることで、運動をリードする存在になりましょう」と役員へエールを送りました。参加者は研修大学への参加の意を新たにし、役割を正しく認識することができました。

ガイダンスを経て113名の受講生で今期の研修大学は開講します。同友会運動の本質を掴み、お互いに切磋琢磨し、自社を変革していく学びの場が力強くスタートしました。