カリキュラム学習検討会
研修の目的をカリキュラムに盛り込む
大学生のインターンシップ(以下、インターン)に向けて、受入企業各社で準備が進んでいます。このたび、愛知同友会として初めて各社のカリキュラムを交流する「カリキュラム学習検討会」を開催し、インターン参加予定企業の経営者や社員合計24名が参加しました。
まず、実践報告として橋本憲佳氏(三和梱包運輸・専務取締役)にお話しいただきました。受け入れ6年目となる橋本氏は、インターンにおいて、企業と学生双方の目的を明確にすることが一番重要だといいます。
同社では、研修を受ける学生に対して事前に「将来どうなりたいか」を聞き、カリキュラムに反映させるなど、学生一人ひとりに沿った研修となるようこだわっています。そのため、学生が安心して意見が言えるような風土をつくることが必要とのことでした。
また、企業としての目的は「自分自身の成長を実感すること」だといいます。カリキュラムを作成するにあたり、学生に自分の業務をどう伝えるかを考えたり、実際に学生に教えたりすることは、普段行っている自身の仕事のあり方を振り返る機会となります。教えることが何よりも社員の成長につながり、それが会社の成長につながると報告しました。
事前準備の工夫を交流
その後、グループに分かれて各社の準備状況を交流しました。「社内への巻き込み方」「どこまで学生の自主性に任せるか」など、実際に学生を迎えた際の率直な疑問が出され、これまでに学生を受け入れた経験から出るアドバイスに、各々ヒントを得られた様子でした。
現在、8月23日から始まるインターンに向け、学生にとっても企業にとっても学びの多い2週間となるよう準備を進めています。