活動報告

共同求人委員会「学生と中小企業の出会いの場を」(9月8日)

学校との就職懇談会

頑張る先輩の姿を伝える

共同求人参加企業と学校との就職懇談会がオンラインにて開催され、大学や専門学校22校、会員企業31社から総勢57名が参加しました。

まず、中部学生就職連絡協議会連合会会長の秋山秀彦氏(藤田医科大学)より挨拶があり、ウイズコロナとしてオンライン中心の就職活動が定着している中で、自分に合う企業が見つからない、売り手市場であっても内定がもらえないなどの悩みを抱えた学生もおり、二極化している状況は変わりないことが伝えられました。

授業もオンラインが中心となり、学生の状況を正確につかみ切れていないという意味では、内定率もメディアを通して伝えられている数字より低いかもしれないとの現状が語られました。

懇談会の前半は先輩社員の報告を行いました。会員企業に勤める田邉梨紗子氏(パール金属)、中岡稜氏(オアシス)、三枝桃子氏(十一屋工業)、愛川春奈氏(イガラシ金型製作所)の4名が、社会に出てできることを増やしながら奮闘している姿や、仕事にやりがいを見出し頑張っている様子を伝えました。

安心して就職できる企業づくりも並行して

続いて、磯村太郎共同求人委員長から大学への問題提起が行われました。

講義、インターンシップ、合同企業説明会と進むにつれ、学生の情報に偏りが現れ、就職先の選択肢から中小企業が消えてしまう状況を報告。実際に合同企業説明会に参加した学生からも「どうやって中小企業を探せばいいのか」、「中小企業ではこんなことがやれるのか」、「もっと早く知りたかった」などの声が聞かれます。

学びのステップの中で、中小企業の良さを知った学生に向けて、情報を正しく伝えるために就職ガイダンスを行ったり、どこに行けば中小企業に出会えるかをきちんと伝えたりすることができれば、互いの機会損失は防げるのではないかと磯村氏はいいます。もちろん家族や先生にも「ここへ行けば間違いない」と背中を押してもらえるような企業になることを目指し、中小企業家が襟を正し、立ち位置を上げていく活動も必要不可欠です。

閉会挨拶では、再び磯村委員長が登壇し、同友会の共同求人では自社だけの採用ではなく、目の前の学生がやりがいや働きがいを持って働く姿を想像しながら、異業種が協力しあって合同企業説明会を続けていることを説明。「採用してから社員に対して投資を始め、育てるために採用をしていく。10年、20年先を見据えて、地域のために若者を育てていきたい」とまとめました。