活動報告

経営者大学 第1講座(10月12日、11月29日)

経営者の責任とは
~人間尊重の経営を深める

互いの経営姿勢について問い合う

自主・民主・連帯の精神の実践

経営者大学では参加者が毎回、自身の考えを事前にまとめるポジションシート、講座終了後の学びや課題をまとめる参加レポートを作成。お互いのレポートを持ち寄り、各社の課題を率直に出しながら学び合います。

第1講座「経営者の責任」では、まず人間尊重経営の考えの基本として、同友会理念「自主、民主、連帯の精神」があり、その実践が『労使見解』に結実した経緯を学びました。自主とはかけがえのない人生の全面開花(個人の尊厳性)、民主とは生きることの保証(生命の尊厳性)、連帯は、あてにしあてにされる関係(人間の社会性)であり、仕事を通じてやりがい、生きがいを実感し、未来に希望の持てる企業づくりをめざすことが人間尊重の企業を体現すること。その具体化として『労使見解』を実践することを改めて学びました。

経営者の経営姿勢の確立

続いて経営者の責任について討議。人間は自主性、主体性を本能として持っているが、ともすると経営者が社員の自主性を抑え込んでしまってはいないか。社員に自主性の発揮を期待するが、その自主性は経営者が育てる、社員と共に育つ覚悟を経営者が持っているか。育ち合う関係の前提として、経営者は尊敬され信頼を得ているか。問題提起を受け、日々の経営で起こる事態を出し合い、矛盾や悩みを侃々諤々に討論。参加者は自身の日頃の振る舞い、経営姿勢を問い直しました。

討論発表では「自身の考えに意を新たにした」「ますます迷い、悩みが増した」などの感想が出され、課題や気づきを得ながらも各社での奮闘を誓い合う機会となりました。