なぜ共育なのか
~経営者としての責任
生駒 健二氏 (株)イクシー

第25期社員と学ぶ共育講座の開講に向け、経営者と社員が参加する事前学習会を開催しました。生駒健二共育委員長の報告を紹介します。
経営者の責任
弊社は2015年にエイベックス(株)(天白地区)より分社化した、インバウンド向けの教育研修事業や人材採用、定着支援、企業のブランディング支援を行う会社です。
私は同友会の合同企業説明会で同社の加藤明彦社長(現会長)と出会い、経営指針に基づく会社の将来の話を聞き、自分も会社の未来を一緒に創っていきたいと思い、入社を決めました。
良い会社とは、永続できる会社だと考えています。永続させることは経営者の責任です。そのため経営者は、未来を創る時間を持たねばなりません。未来を創るとは同友会の三位一体の経営(指針・採用・共育)であり、緊急性は低くとも、重要性が高いものです。
情勢が目まぐるしく変化する今の時代、過去の成功は未来を保障しません。人口減少の影響から市場は必ず縮小、もしくは多様に細分化する、企業数は必ず減少していくことから、本気で考え方を変えなければ生き残ることはできません。
また、働くことの価値観や人々の生き方も変化しています。価値観が合わないことを他責にせず、今の若者が10年後には消費の中心になることを踏まえて、企業経営をしていくことが重要です。
「私たちの会社」を良くするために
経営者も1人の人間です。ですから、同友会に参加し、経営者同士が共に育ち合い、三位一体の経営実践を目指しています。この「共に育つ」には段階があり、その中に経営者と社員が、社員と社員が共に育つ関係もあります。その関係性を構築するために、次回以降の講座では各テーマの報告を踏まえ、討論で深めていきます。
講座を経て、あてにしあてにされる関係を考え、経営指針書を共に作り、会社の将来を創る採用や共育、多様な考え方を認め合い、社長の会社ではなく「私たちの会社」へと、価値観が変化していくことを期待しています。