活動報告

女性経営者の会「愛彩」(12月19日)

理念に基づく採用が企業の未来を決める
~誰を採るかではなく、理念で選ばれる採用を

磯村 裕子氏  サン樹脂(株)

磯村 裕子氏

条件面重視の採用で新たな課題に直面

昨年12月19日、愛知県豊川市の豊川稲荷にて「愛彩」12月例会を32名の参加で開催しました。年の瀬の厳かな雰囲気の中、「理念に基づく採用が企業の未来を決める~誰を採るかではなく、理念で選ばれる採用を」をテーマに、サン樹脂・常務取締役の磯村裕子氏が報告を行いました。

磯村氏は、入社当初から社員の平均年齢の高さに危機感を抱き、採用活動に着手。人材紹介会社を通じて条件面を重視する採用を試みましたが、「企業が人を選ぶのではなく、選ばれる存在にならなければならない」との指摘を受け、自社の強みと向き合うことになったといいます。

そこから求人を繰り返して数年後、入社1年以内に3名が退職した時、社員の定着に関する課題も浮き彫りになりました。退職する社員に理由を尋ねた際、「給与や環境は良いが、この会社が好きになれない」と言われた経験は、経営者として大きな衝撃だったと磯村氏は語りました。

理念採用で会社が変わった事例を語る

同じ価値観を持ち共に成長できる仲間を

転機となったのは、愛知同友会の共同求人委員会が主催する「合同企業説明会」への参加です。現在では社内に採用チームを編成し、毎年継続して取り組んでいます。共同求人への参加を通じ、社員自らが会社の理念「自ら輝く太陽になる」や歴史を深く理解し、語れるようになることで、結果的に社員教育にもつながっているといいます。

磯村氏は「条件面を重視するのではなく理念への共感を軸に採用することで、同じ価値観を持つ仲間が集まり、企業は持続的に成長していく」と強調しました。磯村氏の熱量あふれる言葉の1つ1つから、会社と社員への深い愛情が伝わり、参加者に強い感銘を与えました。

例会後は御祈祷と、精進料理を囲んでの懇親会が行われました。普段とは異なる環境の中でグループ討論も活発に展開され、1年の締めくくりにふさわしい、学びと活力に満ちた実り多い例会となりました。