活動報告

第26期社員と学ぶ共育講座 第3講座(8月28日)

採用・共育の目的を考える

村田 直喜氏  (株)MRT

村田 直喜氏
村田 直喜氏

第26期社員と学ぶ共育講座・第3講座で行われた村田直喜氏の報告「採用・共育の目的を考える」の概要を紹介します。

家族経営だった頃のわが社

弊社は金属部品の切削加工を行っており、「信用と信頼を作り出す」を経営理念に掲げています。学生には、理念の中でも「武器は作らない」「尖った人材の育成と連携」「仕事とプライベートの両輪」を大切にしていることを伝えています。

同友会入会前は、親族以外の社員が数名いるものの、「私語厳禁」「勉強は家でやる」「有給休暇取得は悪」といった独自ルールを社員に押し付け、職場の雰囲気も決して良いものではありませんでした。

MRTの経営理念
MRTの経営理念

「ここで働けて良かった」と言われる会社に

入会後、共同求人に参加し、社名変更や就業規則、経営理念の作成にも取り組みました。しかし、理念を自分の言葉で語れず、学生にも仕事のことしか伝えられないという課題に直面します。そこから、経営理念を単なる言葉ではなく経営者と社員が判断するための基準とし、社員自身にも10年後の人生を考えてもらうことの大切さを学びました。

「良い人材が来るわけがない」と経営者が考えていれば、社員も同じように考えてしまいます。だからこそ、採用における経営者の責任は重いといえます。

一方、学びを深める中で、経営者だけが先を走り、社員との温度差が広がるという問題にも直面しました。共育講座への参加も、いつしか社員が愚痴をこぼす場となり、自分の声が届かないことを社員のせいにしていました。そんな時に立ち返ったのが「経営指針」でした。

私は、経営者も社員も、働く目的は「豊かな人生を送り、魅力的な人間になること」だと考えています。そのために「ここで働けて良かった」と言ってもらえる会社を目指し、働く環境の整備にも取り組んできました。

採用と共育は、単なる人材確保や教育の手法ではありません。経営者と社員が働く場所を共につくり、共に成長し、仕事を通じて人生を豊かにしていくこと。その本質を改めて考えたいと思います。