▼愛知同友会の会員数が4000名を伺う勢いです。これは同友会への期待が大きい証です。当会の本質は「同友会理念」にあります。なかでも1975年発表の「労使関係の見解(労使見解)」は、「人を生かす経営」をめざす企業づくりの本質を端的に表しているといえます
▼私は27歳で創業し、それから30年以上が経ちました。会社設立後の何年かは、「経営」を解っていない経営者でした。仕事があって社員に毎月の給料を払えば、社員は一緒に働き、共に会社の発展を願うと考えていたのです。創業20年が近づく頃、ふと気がつきました。それは、自分も社員も成長していないということです。何年かの行き詰まり状態の後、同友会へたどり着き、そのおかげで現在の会社があると思っています
▼労務労働委員会で「労使見解」や「労働法」の基礎を学び、雇用関係が経営の最も重要な要素であることに気づきました。同時に、「共に育つ」ということや、三位一体経営(経営指針、共同求人、社員教育)を自社で実践することが、同友会理念の中の「強靭な経営体質」への道だと理解しました
▼明確な仕組みやルールのもと、めざす企業を全社一丸で実現する。こうした経営が、激変の社会でも成長・発展できる経営だと思います。そして人間の無限の可能性に光をあて、経営者と社員が共に命を尊重しあい、信頼の絆からやりがいが醸し出される。これが「人を生かす経営」ではないでしょうか。自社の経営を盤石にし、同友会役員として会員経営者と共に企業づくり・同友会づくりにさらに打ち込みたいと思います。
副代表理事 青木 義彦