▼私は同友会に入会して25年になります。この年月を振り返ると、同友会と自社経営は誠に不離一体だと感じます。当初、私の所属は三河北地区で、活動の中心は知立市でした。碧南、高浜、刈谷、豊田の各市を包括した地区であったため、豊田市で開催された例会に行くのに会社から一時間半もかかり、大変な思いをしました
▼当時、弊社には就業規則もなく、法人でありながら個人商店のようなものでした。社員数はパートを含め30名ほどで、組織らしい組織もなく、私自身も現場で仕事をしていました。同友会に入会後は組織経営について学び、まず就業規則を作成。組織をつくり、私は現場を離れて社長業に専念するようにしました。同友会でさまざまな経営者に出会い、「あんな会社にしたい。あんな社長になりたい」とめざす企業像もできました
▼戦略の中で大きな変革をし、経営指針書の作成にたどり着いた時は、同友会に入っていて本当に良かったと思いました。そして、第2創業への歩みが始まります。同友会での役職も地区会長に始まり支部長、副代表、副会長から会長へと、大役を頂きました。それに伴って業績も上がり、新卒を毎年採用できるようになりました。「人を生かす経営」「人間尊重経営」にも取り組み、「社員の幸せ」「社内の活性化」をめざし、共に育つ活動を実践しています
▼これまでの経験から同友会の役は、多くの経営者と出会い学びを得ることができ、自社に活かすことができます。皆さんも、積極的に役を受けて自身と企業の成長につなげていただければ幸いです。
会長 杉浦 三代枝