活動報告

東海財務局・中部経済産業局との懇談(3月6日)

女性が活躍できる職場づくり
~若手経営者と中堅職員との「不惑の会」を開催

職場環境の改善で人が集まる企業づくりの事例を紹介

魅力ある企業づくり

論語の「40にして惑わず」にちなんだ「不惑の会」が開催されました。この会は東海財務局、中部経済産業局の中堅職員と愛知同友会の若手経営者の集まりで、4回目の今回は16名が参加しました。

基調講演として、「女性が活躍する取り組み」をテーマに愛知同友会員の桜運輸・代表取締役の細江良枝氏が報告しました。

男性社会の運送業界にあって、細江氏は女性が働きやすくするため、長距離輸送の廃止、女性専用の設備の充実、ハラスメント教育を実施し、社外でのセクハラ被害にもすべて対応してきました。女性社員を守るという思いが社内全体の意識を変えたといいます。女性が働きやすい職場は男性も働きやすく、深刻な人手不足に見舞われている業界にあっても、人手は充足している状態だと述べました。

しかし、家事・育児・介護などを担う女性社員は、仕事に専念できる男性と比べて効率が良くない現実も指摘します。それでも、個々の能力と人間性に光を当て、職場環境を改善し、人が集まる魅力ある企業を目指している事例を紹介しました。

女性リーダー育成を

次に森松工業・取締役部長の西村今日子氏(会外)が、次世代の幹部候補の女性社員を対象に、競争戦略など、グローバルな経営課題の解決に必要な知見の習得や思考の訓練を目的とする研修会(WIL)に参加して学んだことを報告しました。その中部地方版である、中部女性活躍プロジェクト(中部WIN)についても紹介しました。

自由討論では、管理職の育成として全体を俯瞰させると良いことや、男性と女性での視点の違いが社内変革に活かされた事例などが紹介され、多岐にわたって議論が深められました。