活動報告

AICL(仕事づくり研究会)(2月27日)

新しい価値のデザイン ~驚きと感動の提案

デザインによる価値創造の可能性を語る森氏

学生ベンチャー社長が報告

2月27日に開催され約20名が参加したAICL(アイクル=仕事づくり研究会)例会では、学生ベンチャー企業でデザイン事業を行っているカチノデの森一浩社長の報告を聞きました。

森氏は愛知県立芸術大学でデザイン専攻をしながら、名古屋大学のイノベーション創出事業の支援を受け、自動運転ベンチャー企業のティアフォーの子会社としてカチノデを起業し、現在2期目です。

「革新的な事業やサービス」「今まで気づかなかった価値の発掘と提案」を掲げる同社の事業実績として、関連企業のロゴマークやオフィスの内装、会社パンフレットのデザインなどを手掛けています。

ユーザー体験を重視する提案力

また独自企画として、「伝統の魅力を引き出す」というコンセプトで和紙を使った腕時計、地域の魅力発信を切り口としたスマホアプリの寺社仏閣ロゴ印帳、斬新なものとしては、昆虫料理をカジュアルに楽しめる店舗のデザインなどを提案しています。

森氏はカチノデの強みとして、デザインの力によって製品に新たな価値を付加し、売り手と買い手をつなぐこと、また「UX」(ユーザーエクスペリエンス)、つまり個人毎の体験に寄り添ったデザイン企画により共感・感動できる提案力を挙げました。

学生ベンチャーならではの若々しい感性と、既存の枠にとらわれない斬新な視点が提起され、参加者にとって大いに刺激やヒントを得られる機会となりました。