活動報告

「人を生かす経営」イコール「働き方改革」

~連合愛知「地域フォーラム」と意見交換会

挨拶する連合愛知会長の佐々木龍也氏(3月7日意見交換会)

パネリストに山田副会長が登壇

連合愛知主催の「地域フォーラム」が3月4日に開催され、連合愛知加盟組合、経営者団体、行政等関係機関などから500名が参加しました。

連合愛知の佐々木龍也会長より、「大手追従・大手準拠などの構造を転換する運動」をさらに広げていくことで、すべての働く者の賃金の「底上げ・底支え」、「格差是正」を実現することが必要だと挨拶がありました。

基調講演では、嘉悦大学大学院ビジネス創造研究科教授の黒瀬直宏氏が登壇。今後の中小企業には、仕事を自分で創造し、同一労働同一賃金が実現できる正当な価格を貫く「独立中小企業」が求められていると語られました。

パネル討論では、連合会長の神津里季生氏らと共に同友会から山田博比古副会長が登壇。山田氏は、中小企業の付加価値や、人への投資に対する経営の思い、今後の生き残りをかけた自社の食品スーパー業界における地域との関わりの重要性を語りました。

長時間労働と格差是正

3月7日には連合愛知と愛知同友会の意見交換会が行われ、正副代表理事会メンバー11名、事務局4名と、連合愛知から10名が参加しました。今回は、特に長時間労働是正と格差是正の問題について意見交換しました。

過重労働を防ぐ36協定の徹底のほか、非正規と正規、大企業と中小企業の賃金テーブルが歪になっており、さらなる格差を招いている点が語られました。多様な人材の活用を通して、外国人雇用についても「人間らしい働き方とは何か」を今一度考える問題提起が必要です。

国は1億総活躍社会を謳っていますが、大学卒業後、就職をしなかったり、早期退職したりしている学生の実態があります。仕事のやりがいを知る前に辞めてしまう若者の目を、どう中小企業に向けるかが課題といえます。

また、20年間デフレが続く日本の現状を受け止め、GDPを上げるためにはどうするべきかも併せて考えていく必要性が述べられました。

今後も継続的に意見交換の場を持ち、労使双方にとってより良い関係を築いていくことを確認しました。