中小企業の“いま”と“これから”
~条例の実現を目指す
中小企業を巡る情勢
「愛知県中小企業振興基本条例(以下、条例)」の制定6周年の集いが開催され、愛知県職員・会員・事務局65名が出席しました。今回の集いは、条例の実質的推進を目的に企画され、経営課題別に愛知県の産業労働施策について、意見を直接交わす場に位置付けています。
冒頭、愛知県産業労働部長の伊藤浩行氏からの挨拶を皮切りに、(1)「あいち産業労働ビジョン2016-2020(以下、ビジョン)」が念頭に置く県内経済情勢の現状と展望、(2)条例とビジョンの関係性、(3)ビジョンの特徴と目指す姿、(4)重点施策とその概要、(5)Society(ソサエティ)5.0や自動車のEV化に代表される構造的変化を踏まえた現行ビジョンの追補の基本的考え方と方向性について、産業労働部産業労働政策課の鵜飼司主幹が報告。世界的に情勢が揺れ動くなかで、県内中小企業も従来の延長線上に固執するのではなく、市場創造と人材育成に注力しつつ、新たなステージに向けた挑戦が求められている現状が明らかにされました。
経営課題別に意見交換
その後は、8つの課題別グループ((1)ものづくり、(2)事業承継、(3)労使問題、(4)障害者雇用、(5)ワークライフバランス・介護離職問題、(6)女性の活躍促進、(7)採用と人材育成・キャリア教育、(8)省エネルギー)に分かれて、それぞれ愛知県の担当者と会員経営者を交えた意見交換が行われました。当日参加した県担当者からは、「中小企業経営者の率直な声を聴くことができ、多くの気づきがあった」などの感想が寄せられました。
最後に城所真男副代表理事より、「中小企業家として自ら襟を正しながら、人を生かす経営に徹底して取り組み、ビジョンの実現ひいては条例の内容実現に取り組もう。愛知県の職員の皆さんには、次年度以降もこのような場が継続して開催できるようご協力いただきたい」と全体のまとめがされました。