活動報告

増強推進本部 経営者の集い(2月10日・25日)

環境変化に負けない強い経営体質

加藤 明彦氏  エイベックス(株)

10年ぶりの開催

増強推進本部主催の「経営者の集い(増強講演会)」が2月10日と25日の両日、オンラインで開催されました。

この増強講演会は、新型コロナウイルスの収束が見えない中、同友会を知り入会を決めていただく機会として、増強推進本部主催としては10年ぶりに行われたものです。

2日間とも愛知同友会会長でありエイベックス代表取締役会長の加藤明彦氏が、「どんな環境変化にも負けない強い経営体質」と題し、強靭な経営体質と利益を生み出す会社づくりを報告。入会時の経営課題やリーマンショックの教訓を交えて自社経営について語り、コロナ禍で苦しむ経営者を勇気づけました。

2代目として父の会社へ入社した加藤氏は、職人集団との軋轢に苦しみ、社員の定着もままならないなどの経営課題を抱えて同友会へ入会しました。すぐに参加した共同求人委員会で「人を生かす経営」を知り、自分の考えを押し付けるのではなく、まず社員の人格を認める必要性に気づき、社員と共に育つことの実践を決意。同友会理念に触れて学び、立場の違いを超えて「社員をもっとも信頼できるパートナー」と考え、共に育ち合う覚悟を持ちます。

常に市場創造の意識を

過去に家庭用ミシンや8ミリ映写機の部品を製造していた時、受注がゼロになった経験から、加藤氏は常に市場創造に挑戦しています。また、どんな社員もいつかは必ずいなくなるという考えで、採用と人材育成に取り組んできました。儲からないのは社員が悪いからという認識を改め、社員の視点で物事を捉え、社員を育てるのではなく育つ状態の風土をつくることで、潜在能力を引き出す会社へと変えてきました。

「コロナはいずれ収束するが、V字回復はない」と話す加藤氏。アフターコロナの社会ではより競争が激化するとの見解を示し、新しいビジネスモデル構築のため先手を打つ必要性を説きました。

グループ討論後はフリートークで交流し、ゲストからは感想や質問が寄せられ、学びを共有しました。この2日間でゲスト9名が参加、うち3名が入会に至りました。