活動報告

広報部会(10月3日)

判断力の強い経営体質を
~データを「読み」、「問い」、自社の未来を切り拓こう

安藤 寿氏  安藤不動産

景況調査の活用で経営環境の変化を捉える

なぜ景況調査を行うか

10月の広報部会では安藤不動産の安藤寿氏に「判断力の強い経営体質をつくる」をテーマに報告いただきました。

経営環境調査委員会は、中小企業をとりまく社会・経済・政治的な環境がどうなっているか、3カ月ごとに会員アンケートで情報を集め、分析し、適宜発信する委員会です。調査で得られたデータを活用すると経済動向が掴めるほか、定点観測により世の中の流れを見ることができます。

同友会の経営環境改善運動の1つに、国や自治体に対して政策を提言することがあり、その根拠として景況調査の結果が必要となります。データの精度を上げるため、アンケート協力の呼びかけがありました。

情報を多角的に捉える

報告者の安藤氏は、サブプライム問題が始まる少し前に景況が悪くなることを知り、在庫を整理してリーマンショックを乗り切った経緯を語りました。一方で、アベノミクスの頃は時流を自分の都合のいいように捉えて、一部事業の撤退に至った苦い経験があり、情報を多角的に読み取り判断力を磨く重要性に気がついたと報告しました。

自然界のヤギは食べる時、飲む時など、周りに注意を払い警戒を怠りませんが、動物園のヤギはこれができません。中小企業は、ほんの些細な経済環境の変化に経営を脅かされます。景況調査のような情報を積極的に使い、経営環境の変化を察知して荒波を乗り越えていくことが大事ではないかと思います。

ビレッジホーム(有)  青木 俊市