活動報告

ダイヤモンド部会(7月25日)

地球環境と調和した建物をめざして

三輪 邦夫氏  RE建築設計事務所

三輪邦夫氏

建物の再生やZEB化に取り組む

ダイヤモンド部会7月例会の報告者は、RE建築設計事務所の三輪邦夫氏です。

三輪氏は大学在学中、小田実のベストセラー『何でも見てやろう』を読み、いたく共感。休学して欧州や中央アジア、アジアを旅しました。

1992年に同友会に入会し、広報委員や地区会長、地域活性化委員長などを務めます。

いろんな会員と勉強してきた中で、「特徴のある設計事務所にならないとだめだよ」という会員の意見が一番印象に残っているといいます。

今、自社で力を入れているのは次の2点です。

(1)建物の再生
~資源の無駄を少なくする

瀬戸市郊外、海上の森にある築100年以上の古民家を、訪れる人々の休憩所(里山サテライト)に再生。地元の材料を使い、地域の人たちと共同作業する地域コミュニティの復活プロジェクトです。

(2)地球温暖化対象
~CO削減は待ったなし

現在、千種区で建設中の事務所ビルは、太陽光発電などにより照明・エアコンなどの消費エネルギーを削減するZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の考え方に沿った建物です。

このプロジェクトには施主も含め同友会会員企業が参加しており、今後は既存建物のZEB化にも展開しようと意気込んでいます。

当日、三輪氏から参加者に『保存情報Ⅱ』という本がプレゼントされました。これは三輪氏が編集委員会の委員長となって、東海4県の歴史的建築物115件を紹介したものです。

会員からは、本書を手にこれらの建築物を見学したいと反響が相次ぎました。

(株)豆福  福谷 正男