活動報告

ダイヤモンド部会(5月27日)

快適で働きやすい最先端の環境
~ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)重機商工新社屋見学会

城所氏(中央奥)より、新社屋の構造や設備の説明を聞く

ゼロ・エネルギーの実力

5月のダイヤモンド部会では、名古屋市千種区に拠点を置く重機商工(株)の城所真男氏の会社を訪問し、会社の取り組みや、本社のビル建設についてお話を伺いました。

まず、スマートオフィスの先端を行く造りに感動しました。次に福利厚生面で、人間としての情緒や、人にやさしい環境への取り組み、人としての常識を社員の方々と共有する取り組みです。

同社の建物は、外壁は全て三重構造となっており、まるで魔法瓶のように、外気を完全にシャットアウトして熱を持ち込まない、逃さないようになっています。その上、熱交換器で室内の換気をするという、見事な構造です。

屋内照明やエアコンなど全ての電気を太陽光で賄うなど、再生可能エネルギーが利用されており、まさに省エネの骨頂ともいうべき仕組みだと思います。またガラス張りで自然光を取り入れているため、快適空間そのものでした。

木造建築に目を向けると、木を表に出さない外装となっています。コンセプトは、(1)ゼロ・エネルギー・ビルディング、(2)高気密、高断熱、温度差のない空間、(3)50人が集まれる会議室、(4)近隣の人との交流スペースです。

本社正面にて(写真左の階段は地域に開かれた事務所として設計されたもの)

教養や交流の場としても

城所さんの趣味は、読書、トライアスロンだそうです。1960年設立、64期目の素晴らしい会社です。重機の整備士には希少価値があり、アナログの世界の修理に対応できることが同社の強みだといいます。

年2回の社員旅行や月1回の読書会も行われています。これは本を読む機会の少ない社員のための企画です。蔵書は社長室いっぱいにあり、私も読んだことのある『蒼穹の昴』も見かけました。

社内にはお茶・お花の習い事ができる茶室もあります。また海外メーカー製の電気自動車が展示されており、災害時にも電気が使用できるようにとのことでした。

社員を巻き込んで書道やビアホールでの飲み会を催すなど、社員の心を大切にする城所社長の優しさが伝わってくる見学会となりました。

(株)山彦  山田 博比古