活動報告

どうゆうき

▼まもなく第2期が始まる経営者大学(通称・同友会アゴラ)。その「建学の精神」には「(私たちは)経営を進めるうちに、自主性の必要性と向上心がもたらす楽しさや幸せを実感することになります。そして、覚悟と責任の重さがより経営者の成長につながっていきます」とあります。アゴラとは古代ギリシャで政治や経済、哲学などの知見を交流し、より良い社会づくりに向けて議論が行われた場のことです。歴史を正しく理解すべく多角的な視点で情勢認識を養っていきます

▼第1期の受講者レポートでは経営者大学について、「議論が混沌となり壮大な実験の場に立ち会っているような感覚」「学ぶ楽しさ、議論から深まる理解、自ら獲りに来ないとわからない世界」「正解があるようで無い企業経営に対する自分なりの考え方を探しにいく場」などと表現されています

▼9月24日のオリエンテーションは、1974年第4回全研の「春闘と労使関係」の分科会を題材に開催します。50年前の物価上昇、資材と人手不足の中、同友会の先人たちの生々しい議論が記録として残っています。当時とまさに同じような事象が起きている現在、私たち経営者はどうあるべきか。賃金をどう上げるかとの方法論ではなく、経営者としてどう考えるかという姿勢が必要と考えます

▼各時代での経営課題に正面から対峙した先輩経営者の軌跡を追体験し、その知見を謙虚に学び、自らの視座を高め、予定調和でない議論を通して自己変革を図り、思考力を育む場が経営者大学です。ぜひ、一緒に学んでいきましょう。

経営者大学担当理事  吉田 幸隆