「共育」の理念を地域に
~2週間の職場体験を通じて
キックオフ 8月20日
修了式 8月31日
21年目を迎えて
愛知同友会では毎年インターンシップに取り組んでおり、仕事の全体像を通して働くことの意義や楽しさ、中小企業の魅力などを伝えています。21年目となる今年は、20大学から116名の学生が、会員企業53社と同友会事務局で2週間の研修に臨みました。
初日のキックオフセミナーでは、企業・大学・学生総勢202名が一堂に会し、意義を確認。共同求人委員長の磯村太郎氏(サン樹脂)は「たくさんの会社が繋がって社会ができている。よい会社・よい経営者・よい経営環境を目指して学ぶ同友会で、『なぜ働くのか』のヒントを見つけてほしい」と語りました。
豊かな人生を選ぶ力を養う
基調報告では、石井拓児氏(名古屋大学大学院准教授)に「働くこと、学ぶことの意義」についてお話しいただきました。石井氏は、日本では長時間労働や過労死で、働くことが苦しいとか辛いとか、働くことに魅力を感じないといった問題が起きているとし、その背景として、社会保障が未整備なため高い収入を得る必要があり、「働き続ける」ことが強制されているためであると説明しました。
そうした中でも、インターンシップを通して、経営理念(存在意義)や働く人々の思いを知り、多様な選択肢の中から本当の豊かな人生や社会を自ら選び取る力を養ってほしいと呼びかけました。
その後のグループワークでは、石橋健一氏(名古屋産業大学教授)の進行のもと、学生は「理想の自分」についてイメージした後、研修の目標を設定。「常に前向きに生きるため、毎日1つ目標を立てて達成する」など各々の目標が語られました。
成長を分かち合う
各社での研修を終え、2週間後の修了式では、企業・大学・学生が再び集いました。産学連携担当理事の水戸勤夢氏(アーティストリー)の進行で、学生は研修先の企業の社会的役割や、自身の目標に対してどんな成長・失敗・学びがあったかを振り返り、今後学びをどう活かしていくかを考えました。
最後に、佐藤祐一代表理事が「自分の幸せのためには誰かのために動くことが大切です。誰かのために働くことで社会ができていることを忘れないでほしい」と総括しました。
修了式後には企業と学校で「まとめ会議」を開催。今年度の振り返りと次年度に向けての改善点等、中小企業の魅力を発信していくための意見交換を行いました。
写真で見る「2018年度インターンシップ」
※PDFファイルでご覧いただけます。