活動報告

名古屋第1支部合同例会(1月22日)

人が育ち集まる会社
~人材難問題の処方箋

松田 隆宏氏  (株)五島エレベーター
森川 里美氏  美まつげエクステ grace
青野 徹氏  (株)ハンズコーポレーション
高桑 昌樹氏  (有)マルタカ工業
荒井幸二郎氏  (有)荒井金型製作所
佐藤 大貴氏  (株)リングス

様々な取り組みから人材難克服の糸口を探す

地区代表者のパネル討論

「人の育つ会社 集まる会社~人材難問題の処方箋」と題して名古屋第1支部合同例会が開催され、各地区の代表経営者によるパネル討論が行われました。6名の実践報告を通じ、深刻化する人材難時代への経営を学びました。

求人に関しては、お金と労力をかけても成果が出ていない企業が多い中、求人広告を出さなくてもホームページの口コミや社員・パートからの紹介などで採用に成功している事例がありました。また、自社商品愛用者の顧客から勧誘したり、友達求人キャンペーンを行ったり、給料の額ではなく自社の魅力を充実させたりと、各社の工夫を凝らした戦略が紹介されました。

定着率向上のために

定着率の良い企業での実践例では、経験の浅い新人にレベルの高い仕事を経験させることで自信を持たせ、やりがいや楽しさを実感させながら成長を促していました。また学生アルバイトの卒業式を催し、感動を共有し、パートの定着率をアップする取り組みは新鮮に感じられました。

仕事の中身の充実や、ステップアップするためのメリットを自覚させるなど、工夫次第で定着率の向上に結びつきます。熟練の経験が必要な仕事では、「見て覚えろ」の育て方より、きちんと教えて育てる方が、早く一人前になる可能性が高いようです。

求人方法や社員教育について、従来のやり方を見直すとともに、会社の方向性、経営理念、ビジョンを明確にして社員と共有することで定着率を上げることが重要だと痛感しました。

今回のパネル討論を通じて学んだことは、社員がなぜ自社に就職したのかを把握し、各社員の強みを見つけ、愛情を注いで親身になって育てれば、進んで自社の魅力を語ってくれる社員が増え、自ずと優秀な社員が定着するということです。これらのことは、すぐにでも実践できることだと思います。

(資)尾張屋本店  鵜飼 孝次