活動報告

産官連携(12月20日)

宮本副知事と木暮労働局長が来局
~トップ役員と意見交換

県内企業における女性活躍の現状と課題について意見交換

去る12月20日、宮本悦子愛知県副知事と木暮康二愛知労働局長が愛知同友会を訪れ、県内企業における女性活躍の現状・課題等について、加藤会長、吉田副代表理事、石塚副代表理事と意見交換しました。

さらなる女性の活躍促進を

宮本副知事は、県人口が2020年の750万人をピークに減少に転じ、60年には600万人に、生産年齢人口は低下し高年齢化率が増大するとの長期見通しを説明。

また愛知県の女性の就業率は41.8%で、管理職に占める女性比率、女性役員がいる上場企業の割合とともに全国平均を下回っている現状に触れ、県内企業での女性の活躍をさらに推進するため、「女性の活躍促進宣言」「あいち女性輝きカンパニー認証制度」等について、改めて会員企業への周知を求めました。

また、女性の登用には経営者の意識改革が不可欠であるとして、女性活躍の必要性やメリット、活用してほしい県制度などを同友会の会合等で自ら説明したいと話し、「働く場における女性の活躍は、地域の発展・成長を支える重要な鍵なので、皆様と連携して女性活躍に向けた取り組みを進めていきたい」と力強く述べられました。

話を聞く宮本副知事(左)と木暮労働局長

性別役割の意識の解消へ

木暮局長からは、女性が働く大前提として長時間労働の是正が依頼されました。さらに、愛知県は「夫が働き、妻は家を守るべきだ」という性別役割の意識が高いことに触れ、広報活動だけでこれを変えることは難しいとして、男性の育児休業取得など、働く現場での具体的な行動からの意識改革に期待を寄せられました。

同友会側からは、会が目指す企業づくりに触れ、性差別なく人間尊重の経営を追求していることを強調。出産・育児等から復帰した女性社員から人生観や仕事の幅の広がりを感じているとの事例も紹介されました。

一方で、学生は中小企業を知らない上に大手志向が強いため、採用難がひっ迫している現状を説明。女性が長く働き続けることを考えた時、中小企業に目を向けてもらえるよう、教育現場・学校・学生に働きかけてほしいと求め、各社の事例と共に中小企業の実情を伝えました。