同友会のめざすもの

21世紀を克ち進む中小企業をめざして
知りあい、学びあい、励ましあい
同友会は、新しい時代に適応できる企業革新と、経営者自身の自己革新をめざす学びの場です

同友会の3つの目的

1.「よい会社をつくろう」

同友会は、ひろく会員の経験と知識を交流して企業の自主的近代化と強靱な経営体質をつくることをめざします。

2.「よい経営者になろう」

同友会は、中小企業家が自主的な努力によって、相互に資質を高め、知識を吸収し、これからの経営者に要求される総合的な能力を身につけることをめざします。

3.「よい経営環境をつくろう」

同友会は、他の中小企業団体とも提携して、中小企業をとりまく、社会・経済・政治的な環境を改善し、中小企業の経営を守り安定させ、日本経済の自主的・平和的な繁栄をめざします。

同友会の持つ視点

「中小企業は日本経済の真の担い手」
どのように情勢が変化しても、日本経済の真の担い手は中小企業であること。したがって、国民生活の安定と向上は中小企業の安定、繁栄と密接に結びついていること。

「中小企業同士は共存的競争関係」
中小企業はお互い同士を敵対的競争関係としてとらえるのではなく、国民の要求に共にこたえ、中小企業の地位向上を共にはかる共存的競争関係としてみることが大切であること。

「人間尊重を基本に社員と共に育つ」
経営者が人間尊重を深く自覚する同友会に結集して相互に学びあい、確固とした方針をもって経営にあたるならば、従業員は最も信頼しあえるたのもしいパートナーとなり得ること。

「民主的な見方・考え方は経営者のゆるぎない哲学」
会運営を民主的に行うことの大切さを通じて民主的運営は企業の運営においても不可欠な要素の一つであることがわかったこと。それを単なる経営上のテクニックでなく、経営者自身のゆるぎない哲学として身につけることが、強く求められていること。

同友会がめざす企業像

「自立型企業」をめざす

  1. 得意技を発揮できる企業
    独自の技術力、商品開発力はもとより、販売力・サービス力などの得意技を発揮するため、人材育成力が確実に蓄積された企業づくりをめざします。
  2. 経営指針を確立した企業
    同友会では経営理念・経営方針・経営計画を総称して「経営指針」と呼んでいます。計画に基づいて採用し、指針に基づいて教育する『三位一体の経営』をめざします。
  3. 「共に育つ」風土のある企業
    経営者同士が、経営者と社員が、社員と社員が、社員と会社が、自社とユーザーや取引先が、地域社会と共に育ち合う企業づくりを進めます。

地域社会と共に歩む

  1. 中小企業のサバイバルを支援する
    今日の厳しい経営環境の中でも確実に勝ち進む企業づくりを推進し、自社だけでなく中小企業が共に生き抜く環境づくりに向けて連帯の力を発揮していきます。
  2. 地域のオピニオンリーダーに
    オピニオンリーダーとは、意見や見解、判断などの考え方を求められる地域社会の重要な世論形成者です。支部・地区、そして一人ひとりの会員経営者が、地域社会にとってなくてはならない存在になることをめざしています。
  3. 各自治体への政策提言を行う
    自社の発展だけを願うのではなく、「中小企業の発展は国民生活の安定と繁栄に不離一体」という立場で、それぞれの地域で政策提言を行っていきます。

同友会の性格

あらゆる業種の経営者の団体です。“手づくりの会”として、活動は常に自主的でその運営は民主的に行なわれています。 会員の要求をはじめとして中小企業をめぐるあらゆる問題の解決をめざします。同友会は特定の政党を支持したりせず、どの政党とも同じようにお付き合いしています。

同友会のあゆみ

「中小企業の自主的な努力と団結の力で、中小企業を守り、日本経済の自主的で平和的な発展をめざそう」と、1957年に日本中小企業家同友会(現東京同友会)が誕生しました。 愛知中小企業家同友会はそれから5年後の1962年、「中小企業家手づくりの会」「お互いに知恵や経験を交流しあい学びあい」「共に手をたずさえて」を合言葉に、34名の経営者が呼びかけあい設立されました。
現在では、全国47の全都道府県に広がり、「経営体質の強化」「経営者の能力向上」「経営環境の改善」を目指して活動しています。