活動報告

西尾張支部例会(8月27日)

自分らしく生き 自分らしく働くために
~社員と学ぶ「生きること・学ぶこと・働くこと」

加藤 明彦氏  エイベックス(株)

自らの経験に基づくアドバイスを送る加藤氏

自らの経験に基づくアドバイスを送る加藤氏

社員は最も信頼できるパートナー

西尾張支部例会は、テーマ「自分らしく生き、自分らしく働くために」と題し、報告者に愛知同友会代表理事の加藤明彦氏をお招きし開催されました。当日は、経営者と幹部社員を対象とし、社員を含め120名の方が参加しました。

加藤氏は、人間尊重の経営は「労使見解」に結実しているといいます。経営指針の成文化や外部環境の改善に加え、社員を最も信頼できるパートナーと位置づけ、経営を維持・発展させていく経営者の姿勢の確立。これ無しに、社員との信頼関係が育まれることはないと強調しました。

次に同友会理念の1つとして、「自主・民主・連帯の精神」の解説がありました。人間尊重の精神から考えると、まず「民主」が第1に据えられること。経営者も社員も、命の重さに差は無く対等であり、違いは仕事上の役割であること。互いの人格を認め合い、あてにしあてにされる関係の構築(連帯)や、社員各々の能力を引き出す必要性(自主)が語られました。

社員が成長した分会社は発展する

参加者からは、中小企業の市場は不安定であり、人手不足も深刻化していること。そのような中、理念を基に戦略として市場創造や共育、人材育成を行ってきたからこそ、加藤氏の会社はリーマン・ショックも乗り越え、社員が中心となって発展してきたことがわかったと感想が聞かれました。

経営者が社員に対し、先入観を持ったり相対評価をしたりせず、各々の能力を見定め仕事を通じてそれを開花させること。このような人間尊重の経営こそ会社を成長させる道筋であり、この例会を通じて多くの企業がそれを実践することが期待されます。