活動報告

西尾張支部 経営者の集い(10月29日)

集まれ経営者、決断の時は今
~ビジョンを語れるリーダーに

池戸 武志氏  (株)ケイ・クリエイト

ゲストを囲んで学びを発表する各地区の皆さん

自社の強みを誤解

「集まれ経営者、決断の時は今~ビジョンを語れるリーダーになろう!」とのテーマで、西尾張支部「経営者の集い」が開催されました。報告者はケイ・クリエイトの池戸武志氏で、当日は20名のゲストを含む103名の参加がありました。

池戸氏の会社は、地域情報誌を始めとした印刷全般が主な事業です。同友会会員である当時の社長から、経営者としての学びを期待されて2007年に入会。当初は何を学べばいいのか分からず、自社の経営についても大きな勘違いをしていたといいます。

当時、売上比率の6割以上を占めていたのは大手企業でした。それを、大手企業との繋がりの太さであり、安定して売上を確保できる会社の強みと思っていました。しかし、強みと弱みは表裏一体なのです。その取引先がリーマン・ショックの影響を受けて、2年後に倒産。結果、半分以上の売上が突然無くなりました。また同時期に、自社情報誌の知名度を過信して立ち上げた新規事業が不調に陥り閉鎖。そのため大幅な赤字により給与をカットせざるを得ず、倒産も覚悟したほどだといいます。

会社を変える行動力

それに対し、これまでの地域密着という真の強みを生かした新規顧客の獲得や、社員を巻き込んでの指針の見直しという、会社の根幹を1から見直した結果、現在の取引先は15年前の100倍にもなり、利益も入会以前より拡大しています。

定期的な新卒採用や他企業に先駆けた女性社員の活躍。愛知ファミリー・フレンドリー企業の認定や、同業種との業務提携という行動力で、会社を着実に変え、3年前に経営を引き継ぎました。

自社の失敗や発展を赤裸々に語る池戸氏の姿が参加者の心を打ち、多くの入会宣言が出るなど学びの深い、熱い会合となりました。この学びを機に、互いの経営を磨き合う仲間が1人でも増えることが期待されます。