委員会に参加して
私が所属する守山地区には、地区役員に「金融委員長」なる役目があります。今年度この役を受けたことが、私が金融委員会に参加するきっかけでした。7月には地区で「金融例会」を行うこととなり、当委員会の力をお借りして、「経営者保証問題を中心とした銀行との対話」をテーマに開催。多くの地区会員にとって、金融について学ぶ契機となりました。
私が金融委員会に参加し感じたのは、同委員会の会員は金融についての問題意識が高く、知識の吸収意欲が旺盛ということです。特に関心が高い課題は、地域金融機関との付き合い方や信頼関係の築き方で、委員会は金融機関とのやり取りについての生の情報が飛び交う場となっています。
なかには、リーマンショック等で会社が瀕死の危機に見舞われ、苦労して会社を再生された方も多く、金融機関と普段から信頼関係を築く「リレーションシップバンキング」が大切だと教わりました。そうした普段の取り組みを疎かにしては、いざという時に貸出や支援になかなか応じてもらえないことが多々あるといいます。
また金融委員会では、「金融寺子屋」「決算書の読み方講座」「金融アンケート」「あいち経営フォーラム分科会」「各金融機関ディスクロージャー分析」等で、会員企業に役立つ情報の発信に努めています。
意識を高める
何より、委員会には意欲的に学ぼうとする会員が集まっています。参加してみると、最初は用語ひとつ分からず戸惑うこともありますが、やがて自社に活かせる知識を得ることができます。そして、次第に経済環境全般にも意識が向き始めるのです。
金融問題への取り組みを通じて、経営環境の改善を含め「3つの目的の総合実践」に対する意識が高まるのだと思います。
(有)小川保険事務所 小川 康成