活動報告

労務労働委員会(9月14日)

同友会運動を考える

尾崎 浩一氏  (株)オプコ

問題提起をする尾崎氏

問題提起をする尾崎氏

「同友会運動」を考えるというテーマでオプコの尾崎浩一氏より問題提起が行われました。以下に報告内容を紹介します。

綺麗な言葉で誤魔化していないか

私は同友会に入会して17年が経ち、最近は違った視点で見てきました。昨今、労働基本法が急激に改定されるなか、各社が加入・実施・支払うべき各種保険等の理解と対応は当然のことだと考えます。しかし、「人間尊重」という言葉で、社員との信頼関係を築く基本がごまかされているように感じます。

また、会員には小規模企業も目立つなか、規模別に様々な規制をかけられたり、過剰な負担と義務を課せられたりしている実態もあることを、同友会の課題として扱う時代になってきたのではないでしょうか。しかし、各地区の例会では直近の課題をなおざりにして聞こえのいい言葉が並べられ、このままで良いのかとも思います。

経営実践が運動へ

私たち中小企業家が経営環境を改善していくことこそ、「運動」と呼べます。共同求人や、障害者の実習受け入れや雇用、経営指針の成文化など、1社1社の実践が運動という形で表れてくると思います。

また経営課題が明確であれば、委員会に参加し、「良い会社」「良い経営者」を目指して素直に実践していくことも、同友会運動だと感じます。

歴史を持ち4000名超の組織において、「変えるもの」と「変えてはいけないもの」を選別する時期といえます。