なぜ同友会が必要か
~経営者に必要な学びとは
松山 吉伸氏 (株)くらしカンパニー

幸福感を大切にしてやりがい・生きがいへつなげる
人間尊重の精神を知る
東三河支部経営者の集いが開催され、「今、なぜ中小企業家同友会が必要か」と題して、くらしカンパニー代表取締役の松山吉伸氏に報告いただきました。
「在宅」をキーワードに、高齢者宅配弁当、住宅フロアコーティング、インテリア洗浄、フィットネスと幅広く事業を広げている松山氏。家業を継ぐためにサラリーマン生活を終え、実家に戻った当初は、「働け」と社員に迫って人を動かし、経営してきたと当時を振り返ります。
ある時、松山氏は従業員からの手紙で、それまでの行動が間違っていたことに気づきます。そんな中、同友会で労使見解の「社員と経営者は人間的に平等」という考えに出合いました。
自身の考えとのギャップに悩みながらも、それを意識する中で、社員に対する行動も変わり始めます。何を大切にするかを社員と共に考え、満足より幸福感を大切にし、やりがい・生きがいにつながるような行動ができるようになってきたそうです。

同友会の必要性が語られる
学び合い、励まし合う
試行錯誤して悩む中、相談相手になってくれたり一緒に学んだりしたのが同友会の仲間でした。人は集中すると周りが見えなくなる性質を持っており、経営の中で、自分では見失ったものを仲間から教えてもらえるとして、松山氏は同友会を経営の「ピットイン」と表現します。
経営という激しいレースを「『ピットイン』して、一緒に仲間として走り続けましょう」と締めくくりました。
グループ討論では経営者としての課題や悩みについて話し合い、経営者には色々なことが起きるが、同友会のような他者の意見やアドバイスをもらえる場所が必要だという意見が出ました。
(有)藤澤電機 藤澤 康久