活動報告

何でも経営相談会(Zoom)「悩みを共有し、共に考える」

生きた情報を経営の力に

8月度 気軽に「何でも経営相談・交流会」 日時・参加理事(五十音順)

愛知同友会が発足して58年。当時の経営者は次のようなことを思っていたと言われています。

「どうしたら生き残れるか」「経営者は孤独だ」「明日の手形資金の不足を従業員にも話せない」…。

酒をくみかわし、悩みを語り合う中から、「ザイルが必要なんだ」と誰かがひとり言をいった。

高く険しい山に登るには、パーティーを組んで、ザイルで身体を結びあって登るのだ。(「同友会20年の歩み」より)

新型コロナウイルスの感染拡大が全世界に広がり、経済活動にも多大な影響が出ています。そうしたなか、1人で悩みを抱え込まず、仲間との情報交換が重要になっています。そこで、7月に引き続きZoomで、理事との経営相談会を開催しました。

7月は各回でテーマを設定しましたが、今回は自由に相談をしてもらうため、テーマを設けずに意見交換を行いました。少人数ではありましたが、活発な討論が行われた概要をご紹介します。


助言を受け、前向きに

自社だけでは取り組めないことに仲間と一緒に取り組みたいという相談に対しては、飲食業関連研究会の事例紹介や理事の皆さんからのアドバイスがされました。

アドバイスのなかには、ITツールの活用が進み情報伝達のスピードが向上しているので、今までと同じやり方ではいけないという指摘もありました。

「経営者が暗い気持ちだと新しい気づきが得られないので、相談会に参加して前向きな気持ちになれて良かった」という感想もいただきました。

社員と協力して

また違う回では、コロナ禍こそ経営指針が重要なのではないかという問題提起に対して、目まぐるしく経営環境が変化しているのでビジョンの共有が重要、社員が不安にならないように会社の方向性をきちんと示すことが大切など、理事自身の経験を交えた意見交換が行われました。

そのほか、苦しい状況だからこそ社員とコミュニケーションを深めることで信頼関係を築けた、何をすれば良いのか迷った時に社員と話し合うことで会社の方向性を合わせることができたなど、社員との関係についても話が広がりました。

参加者からは、「社長だけでは危機を乗り切れないので、社員と協力して難局に立ち向かっていく」という、具体的アドバイスに基づいた気付きの言葉をいただいています。

相談会では自社の現状や今後の展望について活発な意見交換ができ、経営に前向きな気持ちで取り組むきっかけとなっています。このような取り組みが広がることで、仲間とのつながりをさらに深めていきたいと思います。