活動報告

経営指針作成編 オープン情勢学習会(4月27日)

ポストコロナをどう読み、今何を為すべきか?!

丸山 博氏
(有)第一コンサルティング・オブ・ビジネス(東京同友会)

丸山 博氏

コロナ禍で進む二極化

経営指針作成編につなげる情勢学習会をオンラインで開催し、104名が参加しました。

冒頭では新型コロナウイルスの感染拡大で様々な問題が発生した中で、日本という国の在り方が問われていることが強調されました。リモートワークの普及が進まない一因として企業にも責任があり、取り組むべきことに取り組む中小企業の在り方が問われているとも話されました。

コロナ禍では二極化が進行。経営指針がある企業は新分野への展開や事業転換に取り組んだため、中小企業経営にも差がついています。またそのような企業には、(1)考える習慣(計画)、(2)社員に伝える習慣(コミュニケーション)、(3)実践の検証(PDCA)を行う風土があります。そして経営者として考えること(アウトプット)、情報を集めること(インプット)が重要だと語られました。

キーワードは「2つ」

コロナによって、時代の大転換が起きています。厳しい状況を味方にするためには顧客との関係を結び直すこと、個々の客とつながるためにコミュニケーションの量・質を強化することが大切だと丸山氏は語ります。そして平時と緊急時の両方に対応するために「2つ」というキーワードが挙げられました。

常に経営軸を2つ持つ「デュアル経営」、顧客ターゲットを複数持つ「ダブル・コア」、販路やサービスの提供方法を複数持つ「2way」について、参考事例を交えて話されました。また、分析を基に仮説を立てたら行動する「Do-CAP」という考え方も紹介されました。

コロナ禍の経営では経営指針の策定とリニューアルが必要です。現状認識や自社分析を行うことで、自社事業を再定義しなければなりません。経営指針に取り組む意義だけでなく、今後の展望について意識する学習会となりました。