活動報告

名古屋第5支部役員会「多様性を認め、生かし合う企業づくり」(7月28日)

誰もが自分らしく生きられる社会に向けて

花井 寿仁氏  (有)花井養鶏場
永谷 律子氏  よつば労務管理事務所

女全交で配布された「学びを実践につなげる切り口」

1人ずつの成長が会社の歴史をつくる

名古屋第5支部役員会では、女全交後の学習会を行いました。

冒頭、川口洋平支部長は、今、自社があるのは会社が変わってきた証拠で、会社は社員で成り立っていること、「1人ずつの変化・成長が会社の歴史だ」と語りました。また、社内で同質化を求める声が出た際は、同質化した組織では気づく人がいなくなること、「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」や同友会の「民主の精神(生命の尊厳性の尊重)」を踏まえて、「みんな違い、違うことは良いことだと考えてほしい」と社員に伝えていると話しました。

討議事項では、会員2名による問題提起ののち、グループ討論を行いました。

まず私、花井養鶏場の花井寿仁が、(1)人と人は対等である経営姿勢から考えれば、男女も本来は比較することではないが、女性や障害者に関する委員会や全国行事があり、問題意識を持っている人がいること、(2)自分が気づけないことを改めるためにも、普段は関わってこなかった部分にあえて踏み出し、考えを広げていくことが大事ではないか、と伝えました。

視点の違いの融合でイノベーションへ

次に、よつば労務管理事務所の永谷律子氏からは、「無意識の偏見」の意識の有無はイノベーションにも関わることや、女性経営者の会では夕食準備の時間を避けて活動を行うなど、女性会員が参加しやすいための工夫が組織を活性化させていることが紹介されました。また女全交で配布されたガイドブックにある「学びを実践につなげる切り口~労使見解を実践するために」のように、男性と女性の経営者での視点の違いを融合すると素晴らしい考えが生まれると述べ、同友会会員に女性経営者が多くなることで、女性の視点も入れた学びの場が増え、多様な人材が活躍できる会社づくりなどが広がっていくのではないかと問題提起しました。

グループ討論では「社員から話を聞き、受け入れることから対等な関係をつくっていけるのではないか」「一緒に会社をつくる戦力として、男女関係なく社員を見ている」「ジェンダー平等の話をしていくと、女性からも男性からも声が出やすくなっている」などの意見がありました。

女全交での学びを深め、自社での実践を進めるきっかけとなる役員会となりました。

(有)花井養鶏場  花井 寿仁