活動報告

第21期役員研修大学 第4講座「経営指針と自社実践」(9月13日)

山田 健雄氏 (株)名栄社

経営指針の自社実践を語る山田氏

第21期役員研修大学・第4講座、山田健雄氏の報告の概要を紹介します。

経営指針の全社的実践

経営者は経営全般の明確な指針を作り、企業の全機能をフルに発揮させなければなりません。経営指針の全社的実践であり、このことに終わりはありません。

課題が発生することが経営においては常ですし、課題が噴出している状態は変化している表れです。問題は、その課題のレベルが上がっているかどうかです。経営理念は深まっているか。経営者が1人で抱え込まずに、社員と共有しているか。指針の共有には10年かかると会員の皆さんが口を揃えて言います。

実践6つのキーワード

経営指針実践の6つのキーワードをお伝えします。

まず「自己姿勢の見直しと経営姿勢の確立」というスタート地点です。第2に「現状認識」。身の丈に合ったSWOT分析、外部・内部環境分析です。第3に「経営理念の確立」。自社の存在目的や目指すべき姿を科学性、人間性、社会性の視点で深めることです。第4に「10年(長期)ビジョン」。10年後の自社のサクセスストーリーをデザインすることです。第5に「方針、戦略の具体化」。本当に使える指針書になるかどうかの分かれ目です。中期計画を含みます。最後に「計画」。中期計画を達成するためのストーリーが練られた単年度計画です。社員一人ひとりの行動計画、アクションプランまで具体化され、皆が「自分事」となっているかです。

とにかくやり続けることが、経営指針の実践においては大切になります。「理念経営、指針ある経営をするのだ」と、自分自身と約束することです。ぜひ経営指針を全社的に実践し、より良い企業づくりを社員と共に実現しましょう。