活動報告

第4回「労使見解」を深める学習会「持続可能な企業と地域のために」12月1日

人を生かす経営推進部門

採用活動を通して企業変革

大野 正博氏  (有)中部製作所
五十嵐 寛氏  (有)イガラシ金型製作所

採用活動を通して企業を変えようと奮闘する五十嵐氏(左から2人目)と大野氏(同3人目)

共同求人活動に参加するきっかけ

第4回「労使見解」を深める学習会は「持続可能な企業と地域のために~採用活動を通して企業変革」をテーマに行われ、共同求人に携わり会社を変革している中部製作所の大野正博氏とイガラシ金型製作所の五十嵐寛氏から報告いただきました。

会社経営を通じてより良い社会をつくることが、同友会運動の目的です。経営指針を成文化し、その総合実践の場として共同求人と社員教育活動があり、その一体の活動で企業と地域の発展を目指しています。

大野氏からは、同友会に入会し、まず経営者の仕事として(1)お金を集めてくること、(2)人を集めてくることの重要性、そして「人を入れても会社は簡単には変わらないが、新卒が半数を占めると社風が変わる」と先輩会員から教えてもらい、リーマンショック後から新卒採用に着手したことが報告されました。

五十嵐氏からは採用の始まりについて、企業存続の危機感から中途採用を始めたが、目先の人手を求めていては会社の未来がないと考え、新卒採用の共同求人の門を叩いたことが報告されました。

地域に不可欠な企業を目指す

両氏に共通することは、同友会は人間性を磨く場であり、会員同士が互いに足りないところを補い合いながら協力して経営者自身を磨き上げていくことで会社を変えてきたことです。また、共同求人を継続する中で、地域になくてはならない企業を目指す視点に変わり、自社も含め、同友会の仲間の企業に入社することが学生の幸せにつながってほしいと考えています。

多くの企業は、人が欲しい、なんとか定着させたいとの思いから採用をスタートします。そこが入り口であっても、人が入ることで既存の社員が成長し、伸びることを実感しています。

人材は未来への投資であり、地域の人が働く場がないと地域は衰退していくことも分かりました。人が暮らしているから地域が成り立ちます。そのためには会社はあり続けなければいけないと、改めて感じました。

人間尊重経営が同友会の基盤です。理念・方針・計画を持つだけではなく、実践の場として共同求人を位置づけてほしいと思います。失敗も含め、やり続けることが必要と言えます。持続可能な地域にするために1社1社が雇用をし続けることが大切だと気付けるように、同友会の共同求人に参加し、共に経営者自身を変革していきましょう。