活動報告

名古屋第4支部合同例会「同友会らしい働き方改革」1月25日

佐藤 祐一氏  (株)羽根田商会

今こそ労使見解の学習を

報告者の佐藤祐一氏は、2021年に全世界的な社会の流れが決まったといいます。つまり、EV化や、人権重視(SDGs)、多様性(LGBTs)、DX(デジタル・トランスフォーメーション)等、より良い社会の実現に向けて様々な課題を解決する流れになったのです。その根底には、持続可能な社会の実現や誰1人取り残さないこと、人間の尊厳を守るといった考えがあり、この全世界的・不可逆的な動きは、私たち中小企業にも対応が求められています。

40年以上前に発表された「労使見解」には、相互に独立した人格と権利を認めること、人として対等の立場で、社員のやりがい、経済欲求、労働時間の短縮などに応えること、仕事に誇りと喜びを持てるような働く環境を作ることに触れています。まるで現在の外部環境の変化を予言するかのような内容で、今こそ「労使見解」を学び実践し、働く人の人権と多様性が尊重されて、働きやすい環境をつくることが必須となります。

学びを実践へ

昨年の「女性経営者全国交流会in愛知」で実行委員長を務めた佐藤氏は、準備の過程や事前勉強会で、ジェンダーの不平等や、リーダーにできること、無意識の偏見などたくさんの気づきがあったといいます。そこで提起された「学びを実践につなげる切り口」(資料)は、働き方改革を実践する上での経営者の姿勢を改めて問われるのと同時に、自社で実際に何に取り組むのかという具体策のヒントとなると紹介しました。

(資料)

資料

また、働き方改革の実例として、残業時間の削減、様々な勤務時間に対応した働き方、男性社員も含めた育児休業、有給休暇取得の推進、リモートワーク、DX、CO2排出量削減などに取り組んでいます。盛りだくさんの実践報告に感心しきりでした。

情報収集と自分なりの消化の仕方、同友会での学びとその実践への結びつけ方など、「学び方を学ぶ」良い機会だと感じました。また、働き方改革を実践する覚悟ができたのが一番の収穫でした。

(株)オムニツダ  津田 康行