変わらなければならないのは自分
近藤 隆仁氏 (株)仙台屋
社員との向き合い方
南尾張支部合同例会は仙台屋の近藤隆仁氏を報告者に迎えて労使見解の重要性をテーマにオンラインで行われ、ゲスト4名を含む85名が参加しました。
近藤氏は、現在の労使関係を築くまでに努力してきたことは何か、その結果、会社や社員がどのように変化してきたか報告しました。
同氏は常務取締役として3つの事業部のうちの1つを統括運営しています。入社時の社員時代から常務取締役になり、統括する事業部へと立場も変わる中で、社員との向き合い方が難しくなった経験や、社員の働きやすい環境づくりのためにしたことが空回りした経験などが話されました。それらを踏まえ、近藤氏は同友会で学び、社員と何度も向き合いながら、学んだことを実践してきました。その結果が現在の労使関係であるといえます。
話を聴き、目を配る
ワンマンになりがちな中小企業の経営者ですが、近藤氏の報告からは、社員の話に耳を傾け、社員全員を見て気にかけているという姿勢が感じられ、それが経営者と社員との対等な労使関係をつくり、社員にとってやりがいのある仕事につながっているように思います。参加者は、正しい労使関係の構築が、いかに社員にとって働きやすい環境を生むかということを学べたのではないでしょうか。
グループ討論では、労使見解という概念を浸透させ、また身近に感じてもらうため、参加者自身がそれぞれ自社で行ってきたことを話しました。また、討論で気づいたことを具体的に挙げて宣言することで、翌日から即実践できるように働きかけました。
新年最初の例会を契機に、今年の社業の発展や飛躍につながることを願っております。
(株)ナガタ電工 永田 尚之