活動報告

第21期役員研修大学 修了式(3月29日)

同友会理念の語り部としての期待

髙瀬 喜照氏  (株)高瀬金型

修了生への期待を述べる髙瀬氏

コロナ禍を経て、2年ぶりの開催となった第21期役員研修大学の全講座が終了しました。再受講を含め72名の修了を祝して修了式を開催。今後の飛躍の期待を込めた修了講座を行い、高瀬喜照会長に報告いただきました。

同友会理念は人間の原点

高瀬氏は昨今の社会情勢不安を踏まえ、今こそ同友会理念の「自主・民主・連帯の精神」の発揮が求められていると指摘。命に軽重はなく誰もが対等で尊重される、一人ひとりの無限の可能性が発揮できる社会に向けて、様々な主体が連帯し暮らしを守っていく。これらを各社で実現し、安心して暮らせる社会づくりに中小企業が力を発揮していこうと呼びかけました。

続いて自身の学びと実践を報告。経営指針の作成に取り組むことで経営の目的を明確化。「命を支えるものづくり」を掲げ、採用・共育に取り組みました。

そして、指針づくりの過程で働くことの意義を常に確認し合い、具体的目標を持った経営に注力。目標を社員と共有し実践することで経営理念がより深まり、社員が自分の可能性を信じ、成長し合う風土をつくり上げてきたと語りました。

語り部としての決意

「同友会理念はいわば人間尊重経営を具体化したものであり、指針・採用・共育(共に育ちあう関係)は、人間尊重経営の実践といえます。経営指針を成文化し、実践することで人間尊重経営を学ぶことになります。同友会運動と自社経営を不離一体として学び、経営者が変わり、人間尊重の経営を実践していきましょう」と修了生にエールを送りました。

最後に修了生を代表し、前田バルブ工業の前田崇統氏が今後の決意を表明。毎回の講義がつながり同友会運動の本質を学んだこと。この学びを自社経営で実践し、経験を語ることで同友会理念を広げる「語り部」となることが宣言され、同友会運動の推進を相互に誓い合いました。