活動報告

ダイヤモンド部会(6月20日)

仕事が出会い
~人に助けられて生かされてきた

長谷川 有氏  (株)有設計

「具体的にすれば目標は夢に到達する」と長谷川氏(右奥)

アルバイトから社員に

ダイヤモンド部会6月例会では、飲食店、美容院、住宅、ビル等の設計をする有設計の長谷川有氏に、人との出会いと仕事について報告いただきました。

長谷川氏が建築に目覚めた背景には、自宅の増築・改装で大工に興味を持ったこと、設計士である叔父の存在がありました。興味を持ってから自分で建材を買い集め、自室の改装をした時、喜びを感じたといいます。

1級建築士の資格を知ったのは、高校の美術部顧問のアドバイスでした。資格取得を目標に、長谷川氏は県内の大学に進学します。卒業時は不況による就職難の時代で、まずはアルバイトとして働きました。建売住宅の図面を描き続け、翌年、社員登用され、その2年後に1級建築士の資格を取得しました。

唯一無二の建物を

長谷川氏は、先輩設計士に救われ、助けられ、今の自分があるといいます。別事務所への転職を数回しながら先輩から学びました。ある先輩は「良いものを見なさい。雑誌を買い、見に行きなさい」と助言しました。それを聞いて長谷川氏はお金を惜しまず貪欲に学びました。またある設計士には交渉の技を、また別の設計士には図面の描き方を教えてもらいました。現在は優秀な社員が力を貸してくれているそうです。

設計した建築物が雑誌に掲載されることに喜びを感じるという長谷川氏。独立開業した後も、雑誌に載りたいという飽くなき向上心から、設計内容・材料にこだわりを込めて、唯一無二の建物を造ることを最優先に取り組んできました。

参加者からは、「長谷川さんは求めている人だから出会いがある」「問題意識があるから気づきがある」という感想が出されました。長谷川氏の、自分がやりたいことに対する想いに素直になり、周りに伝えて一緒に創り上げていく姿が印象に残る例会でした。