同友会らしい採用とは
吉田 幸隆氏 エバー(株)

第22期同友会役員研修大学・第5講座、吉田幸隆氏の報告の概要を紹介します。
共同求人の基本理念
共同求人の5つの基本理念が「持続可能な企業と地域のために」という冊子に詳しく書いてあります。この5つをまとめると、共同求人活動は「採用活動を通して企業変革を成し遂げる」「地域になくてはならない会社になる」活動で、それは「社会を良くしていく運動」です。
共同求人に参加したのは、「同友会の総合実践がここにあるから」と強く推してくれた会員がいたからです。
最初は合同企業説明会に出展しない「研究コース」に私1人で参加しましたが、「この学びを社員と共有したい」と翌年は合説に出展する「実践コース」に社員と参加。往復の車中で社員と理念を確認したり、ビジョンや方針への理解が足りないところを確認しあえたり、計画の大切さが共有できたりしました。
採用メンバーからは、「エバーはやりたいことを全力で応援する会社にしよう」という提案が出ました。会社説明会では、最初は会社の外側にいるような表現だったのが、続けることで、今は1人称で会社を語ってくれるようになりました。
採用は学びの検証の場
リーマンショックや東日本大震災を乗り越えて2016年にビジョンを掲げ、さらに2018年からは10年ビジョンづくりに取り組み、2021年5月に「エバービジョン2020」を発表しました。 同友会らしい採用とは「採用し続ける」ことで、そのためには好ましい企業風土をつくれていなければならず、そして理念が企業風土となるところまで行くと、「理念を作ってよかった」と思えます。
同友会での学びをどこで検証するかといえば、採用が一番の学びの検証の場です。そしてやり続けることです。わが社も採用を始めて10年でようやく変わり始めたことを実感しています。そして企業変革を成し遂げ、永続企業になろう、と思っています。