活動報告

広報部会(9月5日)

地域づくり2
~「21世紀型企業」を学び明るい未来を創る

「人を生かす経営」を基に自己変革し、企業・社員・地域の未来を創る

水戸 勤夢氏  (株)アーティストリー

ビジョンを語る水戸氏

経営指針はなぜ必要か

9月の広報部会ではアーティストリー代表取締役の水戸勤夢氏に、経営指針成文化の意義・目的を報告いただきました。

経営指針がなぜ必要かについて水戸氏は、従来の経営の延長線では対応できない昨今、社会情勢の変化の激しさや不安定さ、人材確保の厳しさ、多様化するニーズへの追従などを考える時間を持ち、地域創造につながるやりがいのある仕事づくりをすることの重要性を説きます。

また指針発表会は、社員の意見や改善点などを考える機会と捉え、指針の内容を深める会にしているそうです。

仲間と共に未来を創る

会社は1994年創業で、オーダーメイドの家具や木工製品の製造を行っています。特にディスプレイ業界でデザイン性や機能性などにおいて高い評価を得ています。社員には職人が多く、近年は職人数の減少や技術力不足が課題だといい、人材育成も重要と位置づけています。

水戸氏は経営理念の中で「思いやりのもてる人づくり」を掲げています。仲間の中で自分の存在を確認する喜び、楽しい未来を創造する喜びを共有し、仲間と共に未来を創ることにしています。

インターンシップでは若手社員が「教えること」を体験できるよう、積極的に参加してもらっているそうです。

明確なビジョンの作成

水戸氏は創業当初より中長期のビジョンを掲げ、2020年には30年ビジョンを策定。創業50年には、世界ブランドの確立と多角化を目指しています。

中期ビジョンでは数値目標の他に、「高い技術力により有名人や富裕層からの仕事が殺到」「リニアでの出張や新たなビジネスモデルの確立」「業界革新の先駆者として名が知られ国内外から見学者が多数訪れ、社員が社会的に憧れの存在に」など、明確で鮮明なイメージを描いています。

同友会会員として基本の学びに立ち返り、厳しい社会情勢においても経営者は果敢に挑み、常に正しい方向性と判断を見極めること。そのためには経営指針書の成文化と実践、そして次なるビジョンの策定が必要といえます。

広報部員としても自ら語り部となり、経営指針を中心に広く会員に学びと実践を推進していくことが大切だと再認識した例会でした。

アクシス  河地 一