活動報告

第22期同友会役員研修大学 第6講座(10月17日)

共に育つとは

明石 耕作氏  (株)トヨコン

トヨコングループ経営理念

第22期役員研修大学・第6講座、明石耕作氏の報告の概要を紹介します。

社長就任時の目標

2003年、私が38歳で社長に就任した当時、大手企業1社への売上げ依存度が85%、自社で考えて行動する必要がなく、いわゆる「指示待ち」社員ばかりでした。

社長を引き継ぐに当たり、(1)新しい仕事を取り5年以内に1社依存度を50%以下にする、(2)採用し平均年齢を現在の45歳以下にする、の2つの目標を発表。経営理念には「自主的社員をつくる」という言葉も入れました。

5年後、地道な努力も実り、1社依存度55%、社員平均年齢43歳になりましたが、リーマンショックの余波で社員20人規模の仕事が消滅、数名をリストラせざるを得なかった経験から、「このままではいけない」と、経営者として覚醒しました。

2014年には、経営理念を「価値の共創」と刷新。理念を実現する5箇条の第1に「自主・自発」を置きました。

想定外でも社員を信じて

2015年、30歳前後の中堅社員15名で新事業プロジェクトを発足。古いビジネスモデルからの脱却を要望しましたが、出てきたのはマーケティング方法の提案で、しかも予算は想定の10倍でした。しかし、メンバーが連日遅くまで考え話し合う姿の中に、理念にある「自主・自発の行動」を感じ、投資を決断。この提案がマーケティングオートメーションという形になって注目を集め、外部機関から賞を受け、自信になりました。社員を信じて本当によかったと感じました。

次の中期方針は「トランスフォームトヨコン」というテーマで、2030年ビジョンを進めています。成長はゆっくりですが、幹部自ら主体的に進めてくれています。

共育は「指針の実践を通じて労使相互の信頼関係を築いていく」こと。社員と経営者が共に育ち合い、自社の未来を変えていきませんか。