活動報告

第22期同友会役員研修大学 第8講座(12月19日)

情報を価値に変える
~同友会の価値創造

林 康雄氏  (株)林商店

第22期同友会役員研修大学・第8講座、林康雄氏の報告の概要を紹介します。

「情報創造」の定義と要点を紹介(報告資料)

戦略的に情報を発信

愛知同友会の対外広報は、1992年に創立30周年で掲げたスローガン「情報発信基地になろう」から始まっています。94年に景況調査を開始、97年に公式サイト「Ainet」を開設、2003年には会員専用サイト「あいどる」が稼働します。

1997年に立命館大学(当時)の二葉邦彦先生が、マスコミや行政と関係を築く際「何を・どのように・いつ」発信するか戦略的に計画することの重要性を「情報創造」という言葉で提言しました。これは、情報をそのまま流すのではなく目的に沿って集約して発信することで、そのためには、声を取りまとめる組織づくりと、会員・事務局・外部協力者の3者の連携が重要になります。

同友会ではたくさんの情報が得られます。得た情報を、企業づくりに活用すること、そして発信することが重要になります。弊社では、企業づくりや働き方改革、環境対応などの戦略に、同友会総会の情勢議案から得た情報を活用し、発信しています。

報道機関と信頼関係を

同友会の事務局は、同友会運動を推進し未来を創造するパートナーです。運動の成果を次世代につないで運動の継続性を担保し、諸団体との関係強化を担う事務局員は、会員の学び・運動の半歩先を提案できる姿勢を持っています。そんな事務局と会員との適切な関係が何より重要といえます。

世間は他人の評価を信頼する、と言われます。自画自賛の広告ではなく、外部評価が活動への誇りや自信になります。その実現のためには、報道機関などと信頼関係を築くことが重要であり、会員と会員企業が良い経営者・良い会社になることが不可欠です。

中小企業のいちばんの弱点は発信力、と言われますが、「中小企業のことは同友会に聞け」と言われる団体をめざして飽きずに懲りずに情報発信を継続することが私たちの役割だと思います。