活動報告

第23期同友会役員研修大学 プレ講座(4月24日)

同友会役員とは
~学びを実践する姿で運動をリードする存在

高瀬 喜照氏  (株)高瀬金型

高瀬喜照氏

第23期同友会役員研修大学のプレ講座が開催されました。オープン講座として行われた高瀬喜照氏の報告の概要を、以下に紹介します。

「人間尊重」の経営へ

自社の経営理念は、ものづくりで社会に役立つ会社、社員同士がお互いに認め合って生きていける会社、この2つにまとめられます。これは、同友会で学び同友会理念を自社で実践していく中で、同友会理念に通じた自社の経営理念の実現と、人間尊重を具体化した会社経営を目指そうと思ったからです。

私は24歳で金型屋として独立し、41歳で同友会に入会しました。弟と2人で創業しましたが、社員が増えるにつれて、社内でいろいろな行き違いが発生しました。インターンシップで受け入れた学生から気付きをもらい、共同求人に参加するようになりました。

『労使見解』を基に

当時、中同協顧問だった赤石義博氏(故人)から、「自主・民主・連帯の精神の深い意味」として、「経営の要といえる『全社一丸体制』実現の原動力と、人類が求めてきた最高の価値『生きる、暮らしを守る、人間らしく生きる』をめざすことは1つのものであること、同友会運動の歴史はそれを磨き上げる歴史であったともいえること」という話を聞きました。それ以降、『労使見解』を基にした三位一体の企業づくりと自立型企業を一貫して目指してきています。

同友会は「会社経営を通してよりよい社会をつくる会」であり、その意味で、同友会の仲間は「会社経営を通してよりよい社会をつくる仲間」と言えます。

同友会理念は人間尊重経営の具体化であり、三位一体の経営は人間尊重経営の実践と位置づけられます。これは、経営指針の成文化を通して人間尊重経営を学ぶことになります。その意味で、同友会運動と自社経営は不離一体、と言えるのです。