活動報告

広報部会(6月5日)

あなたの会社、大波がきても大丈夫ですか

~難局を乗り切るための生きた経営指針経営の実践

近藤 正人氏  (株)アートフレンド

経営指針を基に独創的な戦略を解説する近藤氏

経営には科学性が必要

6月広報部会では金融委員長の近藤正人氏に、経営指針書を実践した会社づくりをテーマに報告いただきました。

近藤氏の会社はトラックの架装や中古トラック売買などの他に介護など14の事業を展開しており、各事業で人を生かす経営にも合致した経営指針書による経営がなされています。特徴としては、金融委員会での学びを生かし、財務情報(管理会計)を取り入れ、裏付けのある数字に基づいた指針書を実践していることです。今回の部会は指針書を活用し難局を乗り切るための、また経営指針書の作成と実践の大切さを知ってもらうことを目的にしました。

理念に沿った組織文化をつくる

近藤氏は指針書を作成するにあたって3つのポイントと取り組みについて解説しました。また近藤氏の会社では基本方針として「ミックスイノベーション戦略」という独自の戦略をとっています。「人」「仕事」「貢献」の座標で方針(戦略)を作り、市場、持っている技術、製造工程、人員の配置などを改善したり混ぜ合わせたりする考え方で、事業領域を新しくしていくことです。常識にとらわれることなく変化をしていくことが重要です。

近藤氏は、どんなに良い経営指針書を作成しても、持続的に実践していくためには「経営理念に沿った組織文化をつくること」が大切であり、そのためには理念に沿った評価基準を定める必要があるといいます。「前向きな姿勢で仕事をする」「謙虚さと感謝の気持ちを持つ」、すなわち人間として当たり前の感覚を持つという考えを私たち経営者が持ち、社員に伝え続けることが重要であると、報告をまとめました。

(有)旭建工  安井 啓三