活動報告

南尾張支部合同例会(7月19日)

なぜ企業は地域と関わるのか
~自社にもできる はじめの一歩

出原 直朗氏  日研工業(株)

地域と関わる企業実践に聞き入る参加者

企業の目的は顧客創造

経営環境への理解を深め、その改善を考える例会として南尾張支部合同例会が開催され、日研工業の出原直朗氏に報告いただきました。

社業を通じ地域に貢献できるようになったのは、「同友会に入っていたおかげ」だと断言する出原氏。会歴20年超の活動の中で、特に金融委員会での学びに大きな影響を受けたと話します。

リーマンショックで大打撃を受け仕事が激減した際、このままでは自立できない下請け企業のままだと痛感。地域を意識した顧客創造の大切さに気づいた出原氏は、隣接異業種への進出と、社員とその家族に着目した保育事業、さらに介護や飲食店も手掛け、今では地域と連携しての活動も始めています。

過去の延長戦上には未来がなく、企業の目的は顧客の創造であること。それを中長期的に実現するために、激変している地域社会へ対応していくこと。「地元に価値を提供すること」が、自社にとっての「はじめの一歩」だったと、同友会運動と自社の実践を絡めてまとめられました。

グループ討論では、私たちを取り巻く経営環境や、地域に対してできる「はじめの一歩」は何かを考えました。

「既に自社で取り組んでいることが、実は地域貢献だった」「業種上、難しいと考えていたが、自社でも地域に対しできることがあった」「利益を出し続けていくことが、地域貢献を継続するポイントではないか」など活発な意見交換が展開されました。

(株)アバスタン  松葉 達彦