会社の10年先の姿は見えていますか
~「自社の関わる業界」の展望と「どう生き残るか」の情報交換
杉浦 三代枝氏 スギ製菓(株)

頭の片隅に「地域」を
経営環境改善について考える西三河支部例会を開催し、スギ製菓会長の杉浦三代枝氏に報告いただきました。
同社の経営理念には地域と人々が謳われ、会社として地域行事への参加や感謝祭の開催などを通じ、社員が地域で活躍できる場を提供しています。東日本大震災時には現地に出向き、ボランティア活動にも従事しました。
それらは当時の愛知同友会99ビジョンの学びから、自立型企業を目指して実践し、会社を成長させてきたということでした。経営者自らが、自社は地域とどう向き合うのか、街をどうしていきたいのか、常に頭の片隅に置いておくこと。そして、行政と民間との話し合いの場を持つことが必要だとお話しいただきました。
グループ討論では「自社の業界の外部要因」と「自社の方向性」について話し合いました。自社や地域の5年後、10年後(ビジョン)を描き、その実現のために現在の情勢(外部要因)を見極め、何をすべきかを考え、実践すること。生き残るためには地域に必要とされる会社になることが大事であり、それぞれが自社や自分の地域に置き換えて考える討論となりました。
本例会には、自社の方向性を考えるためのヒントがちりばめられていました。それを踏まえて、参加者各自の実践を期待したいです。
(有)伊藤技研 伊藤 信夫